高齢者が抱える不安

年々、高齢者の一人暮らしが増えている。高齢者が一人暮らをしていると不安になるのは、認知症になった場合だ。認知症は、早期発見が出来た場合には進行を食い止めることも可能だ。共に暮らしている人がいれば、様子がおかしいことにすぐに気づいてもらえるだろう。たとえば、同じ内容を何度も繰り返すようになったり、夜中になり急に動き回ったりと、明らかにおかしな行動が目立つようになると、認知症を疑い医師に相談してくれるのだ。だが、一人暮らしの場合は、誰もその異変に気がつかない可能性がある。知らず知らずに症状が進み、周囲の人間が気がついた時にはかなり症状が進んでいるというケースも考えられる。一人暮らしをしている場合は、近隣の住民と交流を持つようにするなど対策をとることが必要だ。

認知症になった場合、心配になってくるのが、徘徊が始まったという場合だ。ともに暮らしている人がいれば、家にいないことがすぐに分かるため、捜索の開始も早い。だが、一人暮らしの場合は、家からいなくなっても気がつく人がいないため、家に戻れなくなる場合がある。万が一のことを考えて、自分の名前や住所を書いた紙などを携帯していると良いだろう。

一人で暮らしている高齢者は、認知症になっていないか定期的に検査を受けることが大切だ。また、様々な企業が行っている見守りサービスに加入するなどして、万が一の時のために備えておくことで安心することができる。