同居していても感じる家族の不安

親もいずれ高齢者となる。そうして介護が必要になった際に、家族は様々な不安を抱えるだろう。たとえば近年高齢者の一人暮らしが問題となっており、一人で暮らす親の介護に不安を覚えている人も多いはずだ。だが一人暮らしの高齢者を支える取り組みも活発化してきている。それらを利用すると多少は不安を減らせるだろう。詳細はこちらを確認してほしい→独居高齢者の暮らしを守ろう

また一人暮らしの親だけでなく、同居していても家族はたくさんの不安を抱えている。同居していても24時間ずっと付き添うことは不可能である。仕事や買い物などに行かなければならないときもあるはずだ。だがそうして留守にしている間に転倒してしまった場合、最悪命に関わる事態に発展してしまうことがある。そのことが介護をしている家族を不安にさせてしまう。まただからといって常に付きっきりで介護を行っていると、肉体的にも精神的にも大きな負担を背負うことになる。なかには、介護うつとなってしまい、入院を余儀なくされるケースもあるのだ。親子で共倒れになってしまった場合、親も子供も生命が危険な状態になる恐れがある。また、そういった不安な気持ちは、介護者と要介護者の間に亀裂を生む可能性がある。

こういった介護の不安を解消するには、介護者に関することを相談出来る相手を見つけて、早期の解決を目指すことが大切だ。介護経験がある友人や、介護施設、または行政の介護支援サービスなど。まずは自分一人で抱え込まないことだ。どういったことで介護に対する不安があるのかを話し、どうすれば問題を解決することが出来るのかを周囲に話すことで、不安を軽減することができる。特に認知症などで徘徊が懸念される場合は、近隣に声をかけるだけでも不安を減らすことが可能なのだ。友人や行政、近隣の住民と繋がりを持つことによって、介護に対して抱いていた不安がなくなり、要介護者との関係も良好になることが考えられる。